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『愛という試練』 中島義道

『愛という試練』 マイナスのナルシスの告白 中島義道/紀伊國屋書店 2003.7 加筆されて文庫になっているとのことで、 そっちを読めばよかったと、読んでしまってから思った。 中島義道の面白さのひとつ、容赦のない自己腑分けが、 両親の夫婦関係と、 …続きを読む

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『原発依存の精神構造』

—日本人はなぜ原子力が「好き」なのか 斉藤環 新潮社 2012.8.30 もう一度読みたいけれど、とりあえずメモ代わりに書いておこう。 サブタイトルがいい。 日本はなぜ、これほどの過酷事故を経たにもかかわらず、 また、原発の矛盾や限界 …続きを読む

SIGHT のおかげで…

SIGHT のおかげで明るい気持ちで年を越せた。 『SIGHT  54号2013年冬号』 ●特集「大丈夫か、日本。暗黒の4年が始まる?」

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『中東民族革命の真実』『中東政治学』 

『中東民族革命の真実』 —エジプト革命の真実 田原牧 集英社新書(2011.7) 著者は東京新聞特報部デスク。Videonews.com で神保さんとの対談で存在を知った。性同一障害をカミングアウトしている、なかなかカッコいい人である …続きを読む

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今このタイミングで読むべき本 『イタリア人と日本人、どっちがバカ?』

「次に読む本」としてしばらく積んであったこの本を、モンティ首相辞任と聞いてあわてて読んだ。まさに今が読むべきタイミングの本だった。しかもこれは、イタリアというよりも、むしろ日本の今このタイミングで読むべき本だった。 ということで、イタリア好きだけ …続きを読む

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『遊牧という文化』–移動の生活戦略

先日出かけたサルデーニャも、羊の数が人間の三倍というところだった。 ヌラーゲという紀元前1500年前後に作られた石積の遺跡のすぐ隣で、羊たちは草を食み、首に下げた鈴の低く転がるような暖かい音が、風に乗って流れていた。

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沢木耕太郎「旅する力 –深夜特急ノート」 後半

【沢木耕太郎「旅する力 –深夜特急ノート」 前半】はこちら 後半は、帰国後『深夜特急』出版までと出版後のはなし。 「一便」「二便」を書くまでに10年、「三便」はその6年後。 「旅」には熟成が必要ということだ。