『遍歴のアラビア』

『遍歴のアラビア』ベドウィン揺籃の地を訪ねて
レディ・アン・ブラント 法政大学出版局 1998.6

いやあ、面白かった。
サイードも彼らを「オリエンタリスト」としては扱っていないという。
西洋人のオリエントへの憧れに、
こういう良質な部分もあったということだ。
夫妻とも、ベドウィンに対して深い敬愛と友情を持って接している。
135年前にすごいことだ。
なにより、ベドウィンの姿や彼らのメンタリティーが、
好もしく活写されているのが嬉しい。

1878/9年、まだ異教徒を容易に近づけなかったアラビアの奥地に宗教的情熱にも比すべきあこがれを抱き、近代白人女性として初めて入り込んだレディ・アン・ブラントの紀行。ベドウィンの青年の嫁選びに仲人を務める話、ハーイムの首長の歓待を受け、ハレムを訪れて過ごした日々、ペルシアの大巡礼団の実態、そしてアラビア高原の苛烈きわまりない自然とその凄惨な歴史—、詩人バイロンの孫娘として生まれ、著名なアラビスト、ウィルフリド・ブラントンの妻であった著者が、克明な観察と物語性豊かな体験をもとに、夜明け前のアラビアを活写した古典的紀行。
(カバー裏の解説より)

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