『母なる地中海』

ドミニック・フェルナンデス/大久保昭男・訳 河出書房新社 1999.10

10日ほど前に読了。
「フランスきってのイタリアニスト」の、
「つとに名著として知られていた」著作、とのこと。
いずれも訳者あとがきから。
そもそもの刊行は1965年だって。
地中海といってもナポリとサルデーニャとシチリアの話しだ。

ふ~む。
他に類をみない、というのは確か。
まず時代。
戦争直後のイタリアの話は、まったく読んだ記憶がない。
その意味では興味深い。

ただ、シチリアのマフィアの話その他、
文体のためだろうか、どうも読んでいてあまり気持ちが良くなくて、
さっさと読み飛ばしてしまった。
この持って回ったような見方、書き方が、
フランス人特有のものなのか、著者の特徴なのか知らないけれど、
イタリアやイタリア人に共感しているというより、
高みから覚めた目で見下ろしているようなところがあって、
あまり好きになれなかったのだ。

唯一、サルデーニャの描写には好感を持った。
サルデーニャの特殊性が、確かにある。
ここだけは再読したほうが良いかも。
あまりに飛ばしすぎて、中身をもう忘れているので。

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