[5/3日 追記]
以下の問題に関しては、マイクロソフトから修正プログラムが発表されました。
こちらの記事をご参照ください。
以下は記録の意味で残しておきますが、状況は変わっていますのでご注意ください。
皆さん、もう新聞報道等でご覧になりましたか ?
Windows パソコンにバンドルされているインターネット閲覧ブラウザ、Internet Explorer(IE) 6~11(現時点で稼働しているほとんどすべてのIE)がハッカー攻撃にさらされている、よって Internet Explorer は使うな、という警告が、4月28日に米国土安全保障省から出されました。
米国土安全保障省というのは、9.11のテロを契機に、テロ攻撃や自然災害などあらゆる脅威からアメリカ合衆国の安全を守る、ということを目的に設置された省です。
マイクロソフトや他の IT関連機関ではなく、アメリカのこのような省庁が世界に向けて発した警告ですので、かなり深刻な事態なのだと思います。
マイクロソフトは対応策を自社サイトで解説していますが、キットをインストールして設定する必要があり、少し面倒です。
一番手っ取り早いのは、インターネット閲覧ブラウザを、FireFoxやChrome(ネットから簡単にインストール可)など、他のブラウザに変えることです。
少なくともマイクロソフトが修正プログラムを発表し、その修正プログラムをPCにインストールして適用するまでは、インターネットの閲覧には別のブラウザを利用することを強くお勧めします。
ただし、修正プログラムが発表されたとしても、Windows XP のサポート終了と同時にIE6のサポートもすでに終了していますので、今回の問題に対する修正プログラムは、WindowsXP+IE6(XP+IE7も?)には適用できません。
ということは、一番懸念されるのは、XP+IE6.7を利用している方々のPCが深刻な攻撃にさらされ続け、かつ、他のPCに対する攻撃の手先と化したままで居続ける、ということです。
おそらくWindowsXPでIEを使われている方は、最初からパソコンに入っているインターネット閲覧ソフトだし、仕事で利用しているサイトやアプリケーションはIEでしか作動しない、等の理由で、素直にIEを使ってこられたのだと思います。
でも今回の問題によって、今後なにもせずにXPでIE6,7を使うことは、自分が犯罪に加担する恐れを知りながら、その回避策を取らないでいる、ということになります。
(マイクロソフトが現時点で公表している対応策を取らない場合)まずは他のブラウザをインストールしてください。どうしてもIEを使わなければいけないとしたら、マイクロソフトがIE修正プログラムが発表してから、IE6,7からIE8にバージョンアップし、(可能であれば)修正プログラムをインストール・適用してください。
当ブログにアクセスしてくださる方にはXP+IE6,7の方もいらっしゃることから、老婆心とは思いながら、あえて書かせていただきました。インターネットは便利ですがリスクもあります。今回のことでは、インターネットを使う者の最低の心構えとリスク管理について、考えさせられました。インターネットにアクセスした瞬間から、「自分だけは大丈夫」はないということを、自覚する必要がありますね。
★Firefoxダウンロードページ
・マイクロソフト「IE」の脆弱性に世界震撼 (東洋経済)
・Internet Explorer の脆弱性により、リモートでコードが実行される
(マイクロソフト)
・IEに重大な脆弱性、サポート終了のWindows XPは修正パッチの予定なし
サイバー犯罪は今そこにある危機 ハッカーが選ぶ危ないネット事件簿
・サポート切れ「XP」狙い撃ちのサイバー犯罪者も、危険すぎる「窓割れた家」…自己責任では済まぬ、取引先に「ウイルス」送ってしまう恐れも
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