サン・ミケーレ物語

サン・ミケーレ物語

長い時間をかけてやっと読了。 カプリ島のヴィラ・サン・ミケーレの物語。 読み終えて裏表紙を見て驚いた。 開高健の賛辞! この医師の物語は人の痛苦を伝えながら静謐である。洗われた石のように簡潔で確実なリアリズムのなかに何の苦もなく幻想がとけこみ、知 …続きを読む

『第4の神話』–再びの森瑤子

『第4の神話』–再びの森瑤子

★第4の神話 篠田節子 角川書店 1999.11 森瑤子をモデルにした小説だとどこかにあり、興味がわいた。 最近、再び森瑤子について考えさせられる機会があり、それもあって。 篠田さんは数冊しか読んでいないけれど、 女性の描き方や、一気読みさせるグ …続きを読む

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ミニマリストと電子書籍

ミニマムな生活にはあこがれがあるけれど、 ミニマリストはまた違うもののように感じている。 -イストの前提にある-イズムになじめ無さそう、とか。 あまり深く考えたことはないんだけれど。 ともあれ。 年末に美容院で美容師さん(30代男性、二人の子持ち …続きを読む

「イスラム国」とは何か、を知るために読む本

「イスラム国」とは何か、を知るために読む本

年頭から相次いで「イスラム国(IS)」に関する本が出版された。 日本では人質事件で一層注目されるようになったけれど、 それ以前からISは、今日的な日本の問題の変節点として浮上していた。 日本は今、70年の「パクスジャポニカ」を破り、 戦争が出来る …続きを読む

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『神の法 vs 人の法』

◆『神の法 vs 人の法』- スカーフ論争からみる西欧とイスラームの断層 内藤正典 坂口正二郎[編著]日本評論社 2007.7 スカーフとイスラム でも参照した本。 イスラム女性にとってのスカーフ(ヴェール)が、イスラムとそれ以外の世界にとって、 …続きを読む

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『一神教と国家』

★一神教と国家 — イスラム、キリスト教、ユダヤ教 内田樹 中田考 集英社新書 2014.2. 出てすぐに読んだのだがあまりにすらすらと読んでしまい、感想メモも書かずにいた。 この度再読したので簡単に。 この対談は、米国型グローバリズ …続きを読む