旅行業界のニュースレターに、
エジプトの現況視察レポートが載っていた。
街中はいたって普通で、
ラービア・エル・アダウィーヤモスク、
タハリール広場、
カイロ大学周辺(治安部隊がバリケードを作り、現在は侵入不可となっています。)
を除けば、普段通りの生活が営まれております。
敢えてこの時期に出かけていく観光客はいないだろうけれど。
・エジプト・カイロ、ルクソール、現在のエジプトの状況について
(Travel Vision 7/31)
ゴーストタウンのようなルクソール、
空港では職員と警察官がサッカー観戦するくらいヒマだという。
エジプト航空、成田線は運行停止中だけれど、関空線は週二便飛んでいるはず。
といってもルクソールは関係ないか。
驚いたのは、中東諸国からは観光客が来ている、ということ。
それから、国内のサッカーリーグ、休止していたのが開幕したというのも。
サッカーはラマダンとは関係ないんだろうか。
試合は日が暮れてからにしても、練習とかどうしてるんだろう。
シリアもそうだけれど、戦乱や騒乱があっても、
人々は暮らしていかなくちゃいけない。
政情が揺れ動いていても、一日一日が日常生活なのだ。
私が3月に泊まろうとしたラムセスヒルトンも営業しているし、
カイロ博物館もオープンしている。
客のいないホテル、鑑賞する者のいない博物館、
それでも閉めるわけにはいかない。
従業員に給料はちゃんと支払われるのだろうか。
ひとつ知りたかったことがわかった。
一部の人の話では、ムルシ前大統領時から劇的に変わったのは、ガソリンや電気などの供給が、ムルシ政権以前に戻り、ガソリンを求める長蛇の列などは起きなくなった、とのことでした。
産油国から支援でもあったのだろうか。
あるいはサウジアラビアその他の融資により、
石油輸入がスムーズにいくようになったのだろうか。
ムルシ政権に対してはガソリン不足で不満と批判が強まったことから、
暫定政権は相当がんばって石油確保をしているということか。
少し前、エジプト在住者ブログの「うわさ」に、
同胞団がガソリンを(ガザの)ハマスに回してしまうので、
国内がガソリンが不足になっているのだ、というものがあった。
彼女は、その後ガソリンが買えるようになったかどうかを、
友人たちに訊ねていたのだが、私もそこが知りたかった。
「うわさ」の真偽はともかく、暫定政権と軍への信頼は高まったことだろう。
あとは暴力的な衝突の拡大をいかに回避できるか。
同胞団は8月2日に再び100万人集会を呼びかけているらしい。
まだまだ安定とは程遠い状態なのは確か。
安心して観光できる日が、早く戻ってほしい。
メディアの情報についての一つの見解。
・『銃弾は人を殺し・報道は国家を殺す』
同胞団寄りのメディ報道に対する疑問を投げかけているんだけれど、
これは日本のTV・新聞にも感じる。
現地特派員の記事であっても、情報源の偏向は影響するだろう。
加えて、通りの良いシナリオというものが、
既ににできあっているような気もする。
メディア報道は中立でも公平でもないことを頭においておくにしても、
自らの判断で情報を読み解くのはなかなか大変ではあるけれど。
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