懸念していた事態が起きてしまった。
複数のニュースがモルシ支持派と市民の間で衝突があり、
銃撃によりモルシ側に死者が出たと伝えている。
例によって狙撃主がいずれの側なのかは不明。
そして、カイロのモルシ派が座り込みをしている広場では、
強制排除が始まり、死者の数が、15名、30名、100名と、
錯綜した数字を報じている。
直前には、モルシ支持派が軟化し、対話の可能性を伝えるニュースもあった。
同胞団やモルシ支持派内部だけでなく、軍・暫定政権・反モルシ側の両方が、
様々な意見に割れているように見えるし、
欧米もそれぞれに圧力をかけていたようだ。
その結果の膠着状態だったのだろう。
けれども、同時に、同胞団に対する市民の反発も高まっていたようだ。
反発はそのまま、軍への支持に反転している。
・94%のエジプト人が軍を信頼 (どこまでもエジプト 8/13)
長期の座り込みによる市民生活への影響を嘆く声は、
かなり前から日本の新聞にも紹介されていた。
としたら、長引く膠着状態への市民いらだちが、
事態を動かすトリガーになったのかもしれない。
別の言い方をすれば、口実にもなり得るということだけれど……。
・同胞団のお祭り騒ぎと死装束 (どこまでもエジプト 8/11)
・エジプト中心部で衝突 同胞団、条件付きで対話の用意
(MSN産経ニュース 8/13)
・エジプト政府、同胞団対策で内部対立(The Wall Street Journal 8/14)
・エジプト前大統領の支持派1人が銃撃で死亡、11人負傷 (ローイター 8/14)
・カイロで衝突、12人死傷 「デモ隊が無差別発砲」と当局 (CNN 8/14)
・治安当局がデモ隊の強制排除開始 エジプト、同胞団「30人が死亡」
(MSN産経ニュース 8/14)
・エジプト治安部隊がデモ強制排除 (CNN 8/14)
・エジプト、モルシ派強制排除で120人以上死亡(AFP BBNews 8/14)
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