新聞報道もされているエジプト内相へのテロ、
シナイ半島では以前から警察や治安部隊が攻撃されることがあったけれど、
ついにカイロで、政府要人が狙われる事態となった。
・内相暗殺未遂事件 (どこまでもエジプト 9/5)
ターゲットにされたラワーウ・ムハンマド・イブラヒーム内相自身、「これはテロとの戦いの始まりに過ぎない」と述べています。
自分に対する暗殺計画があること、そこに何らかの外国勢力の関与があることを明かしていましたので、本当に、「来るべくして来た」と思っていた節があります。
報道によって人数は異なるものの、子供一名、
イギリス人女性観光客一名を含む25名、あるいは75名が負傷し、
内相の護衛が二名の武装者を射殺したとの報。
・エジプト内相に対する暗殺未遂 (中東の窓 9/5)
テロは市民にとって、実際に巻き込まれて死傷するだけでなく、
いつ巻き込まれるかわからないという点で、
事前の精神的な攻撃にもなる。
そこを訪れたかもしれない人を将来にわたって遠ざける点で、
街(国)そのものに対しての攻撃でもある。
このテロの持つもうひとつの意味は、暫定政権がこれにより、
ムスリム同胞団を始めとする反政府組織を叩く口実を得た、ということ。
これにより、同胞団の穏健派が前面に出てくることが難しくなる。
即ち、分裂から対話への動きにマイナスが生じる。
・『エジプト内相暗殺未遂事件の後』 (中東TODAY 9/6)
しかし、そのテロを防ぐのに、
以下のような方法は効果があるのだろうか?
・エジプト:刑法におけるテロの概念を拡大。資金提供を禁固刑に
(Al-Ahram紙 日本語で読む中東メディア 9/4)
・エジプト:数日中にムスリム同胞団に解散命令 (Al-Ahram紙)
(Al-Ahram紙 日本語で読む中東メディア 9/6)
数日前暫定大統領が、非常事態宣言は今月半ばに解除と言ってたけど、
どうなるんだろう…。
・エジプト、民政復帰への行程は順調に進んでいる=暫定大統領
(ロイター 9/4)
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