事情があってしばらく読んだり書いたいるする時間がない。
それでも第一声だけ。
あまりに予想通りの「検証」結果だった。
そもそもこの国の(この)政権は、福島原発事故の検証を見るまでもなく、
自己検証能力が低い。
よって有識者にも政権寄りを選んでいるだろうと考えられる。
池内恵氏の安倍政権擁護発言はどこかで読んだことがあったし、
宮家氏に至っては、政権批判に対する強い批判を見聞きしていた。
朝日記事によると、後藤夫人には検証のための何の接触もなかったとのこと。
当事者家族であり、解放交渉を行った唯一のISとの直接窓口であった夫人にひと言の問い合わせもない「検証」っていったい何????!!!!
・IS人質事件の対応「誤りあったとは言えない」 検証委(朝日デジタル 5.21)
以下、内藤先生のツィートを貼っておく。同感である。
より根本的な問題は、湯川、後藤両氏がISに人質に取られていることを認識しながら、その救出が総理の中東歴訪において、重点課題とされていなかった点にある。
— masanorinaito (@masanorinaito) 2015, 5月 21
もし、それが重点課題であるならば、総理のカイロ演説で「ISと闘う周辺諸国」の文言は、ISを刺激するリスクを考えて盛り込まなかったはずである。そもそも、総理発言の前段では、難民を受け入れているトルコ、レバノンへの支援をすると言っているのだから人道支援については、これで十分だったはず
— masanorinaito (@masanorinaito) 2015, 5月 21
総理発言の該当部分→「イラク、シリアの難民・避難民支援、トルコ、レバノンへの支援をするのは、ISILがもたらす脅威を少しでも食い止めるためです。地道な人材開発、インフラ整備を含め、ISILと闘う周辺各国に、総額で2億ドル程度、支援をお約束します」
— masanorinaito (@masanorinaito) 2015, 5月 21
違和感があるのは、すでに難民・避難民への支援を述べているのだから、人材育成云々は、そのコンテクストでわかるはず。わざわざ「ISと闘う」を言う必要はなかった。
— masanorinaito (@masanorinaito) 2015, 5月 21
前にも書いたが、不審なのは、前段でトルコ、レバノンと国名を名指ししているから、少なくともこの二国に2億ドルを供与すると読めるが、トルコもレバノンもISとは軍事的に戦っていない。
— masanorinaito (@masanorinaito) 2015, 5月 21
日本のメディアでは指摘されなかったと記憶しているが、そもそも、クーデタで民意で選ばれた大統領を拘束し支持母体をテロ組織として弾圧しているエジプトで、中庸を説き、莫大なODA供与を約束している時点で、不適切なのである
— masanorinaito (@masanorinaito) 2015, 5月 21
安易に外国と比較することは嫌いだが、フランスでも英国でも、ISなどによる拘束事案で、日本のように国民救出に対して政府が冷淡な姿勢を取ることはない。本音はどうであれ。
— masanorinaito (@masanorinaito) 2015, 5月 21
国家が国民を選り好みするようでは、国家たり得ない。まして民主国家たり得ない。
— masanorinaito (@masanorinaito) 2015, 5月 21
人質といえば、ISがシリアのパルミラを占拠したとの報あり。
遺跡も人質みたいなものである。
人質に取られれば皆心を痛める。
だから人質たり得るわけで、だから心を痛めるのは敵の思うツボなのだが、
やはり痛むものは痛む。
パルミラは思い入れの深い場所だけにひとしおである。
人質に取られた側の心境をどうこうすることはできない。
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