エジプトだけで手一杯で、
シリアについて調べたり、書いたり、つまり考えることが、
ずっと出来ないできた。
シリアには2011年の2月、反政府デモが起こる直前に行っているだけに、
その後のあまりの展開に暗澹とするばかりで、
それこそ情報をどう読めば良いのかすらわからないままなのだ。
ここにきて、化学兵器の使用疑惑の高まりと、
化学兵器使用をレッド・ラインとしていたオバマ政権の介入が、
報道されるようになった。
以下は岩上さんの考察。
・岩上安身氏 @iwakamiyasumi による『シリアに於ける虐殺』の現状分析と思考
The Wall Streer Journal は、遅きに失した、
というような口調で延々と論を展開しているが、
(失敗に終わった米国の中東大戦略)
ただでさえ代理戦争のようになっていたのが、
本当の代理戦争になってしまわないかと恐怖を覚える
(同時に、どうしてアメリカに軍事介入の権利があるのかと、
いつものことながらの強い違和感も)。
静岡県大の宮田教授のこの意見(facebook)が、
最善策なのは確かだと思う。
米国のシリア攻撃は国連安保理の決議に基づかず、国
際法上の正当性にも欠くことになるだろう。
米国など諸外国がいますべきことは、国連の安全保障理事国、また周辺諸国などによるシリア問題に関する合意づ くりと調停の努力、紛争当事者たちに対する武器供与の停 止、またシリア難民たちへの支援であって、紛争をさらに 悪化させることではない。
問題は、このようなことが現実的実際的に可能かどうかだ。
けれども、欧米の介入は次善策ですらない、
むしろ最悪のシナリオとなるような気がしてならない。
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