年一回程度の旅行では、たいてい前回の旅支度のあれこれを忘れてしまうので、
次回のためにメモしておくことにする。
今回プリペイドSIMはイギリスのThreeをアマゾンで事前購入し、快調だった。
Threeデータ通信専用プリペイドSIM【3GBタイプ】【最大90日間有効】(Amazon)
使ってみての感想、設定などはこちらに書いた。
Three — マルタとイタリア(全42か国)が一枚のSIMでOK!
次回からもSIMはThreeが第一選択肢になると思う。
それは良いのだが。
いきなりの課題:iPhoneのバッテリー
GoogleMapで経路検索し、ナビを利用したりしているとあっという間にバッテリーが減ってしまう。前記事で書いたローマの黄金宮殿では、たどり着く前に8割ぐらい消費してしまい、あせった。まだ午前10時である。すると、どうしてこちらの窮状がわかるのか、携帯充電器売りが現れた。
20ユーロというのでいらないと答えると、いくらなら買うのかとしつこくからまれた。いらん、だって持ってるもん私(ただしホテルの部屋に)と追い払ったのだが、しかしあれ、ちゃんと作動するのかね。それより欲しかったのは(仮説)充電スタンドだよ。
充電器、問題は重いから持って歩くのがいやなこと。旅行中はただでさえ重い荷物をしょって普段の数倍歩くので、肩こりが悩みの種。それで次々に荷物を(グラム単位で)減らしていくことになる。そのうえ充電器は日常では全く使うシーンが無く、使い慣れていないということもある。
かなり昔のもので能力的にはどうなんだろう。重さはそれでも90g。より軽い、性能の良いものもありそうではあるが(検索したら70gというのがあった)。
バッテリー切れでは、カメラ(OLYMPUS E-PL6)用の予備バッテリーは常に持って歩く。たいてい夕方近くに交換することになる。こちらは50g。理想は、iPhoneもバッテリー交換ができること。だって軽いでしょ、はるかに。でも、今更ないだろうなあ。皆あきらめてるもん。ゆえに充電器が百花繚乱なのだ。
いっそ、使っていないAndroidをもう一台持っていこうか。145gもあるが、SONYのスマートウォッチと同期しているため、それなりに(OLYMPUS Air のモニター専用としても)利用価値はある。今回スマートウォッチのタイムゾーンの変更がウォッチ本体では出来なくて、デュアルタイムゾーンで設定していたローマ時間を見ていたのだが、表示が小さくてとても見にくかったのだ。MAP利用にはSIMを入れ替えなければならないが。
その前に、まずは以下のようなバッテリーの消費軽減対策を徹底すること。ローマでは、あわててWifiの接続をオフにしたり、起動アプリをオフにしたり。その後はMapも経路やナビではなく、地図上で確認し、通り名を覚えて歩く…としていたら、土地勘のあるところだったこともあり、何とかしのぐことができた。
・電源オフ
・画面の明るさ設定で暗くする
・機内モードをオンにする
・立ち上がっているアプリを落とす
・Wi-FiやBluetoothをオフにする
・LTE接続をオフにする
・位置情報サービスをオフにする などなど
更に徹底するには iPhoneのバッテリーを長持ちさせる方法17選 | 株式会社LIG
これとは別に、(前回も反省したような気もするが)不要なアプリを削除する、というのが大前提であるような気も…。
役に立ったアプリ
EverNote
今回、たまたまEvernote有料版一年がソースネクストで割安になっていた。Evernoteはネット上の情報をクリップでき、ネット環境の無いところでも閲覧できる。このため、航空券控えやホテルバウチャーやカメラ取説等必要なPDFファイルの他、マルタの旅行情報やSIMのAPN設定など、ネット情報もかなりクリップしていった。
事前の調べによると、料金はポイント換算され、月ごとに利用することができるということであった。必要な時だけ1か月単位で有料版に設定できるのなら相当長く使える。これは良いかも、と思ったのだが、なぜか一気に一年分のポイントが適用されてしまった。初回だから????
有料版はノートの編集がオフラインでも可能とのことで、日記もこれでつけることにした。のだが、日記は別にEvernoteでなくても良かったし、それも初日の乗り継ぎの時間つぶし時に書いただけで、その後そんな余分な時間は取れなかった。加えて他のノートの編集も行わなかった。無料版でも問題なかったかもしれない。
Kindle
旅行では電子書籍のありがたさを実感する。これまでガイドブックその他何冊かの本や、必要な情報をコピーして紙で持参していたのだが、それが端末一個に納まってしまうのだから。
今回、ガイドブックを電子書籍で三冊入れて行った。一冊は地球の歩き方『ローマ』。これは同『イタリア』のローマ部分の分冊で、情報量としては独立版『ローマ』に比べてはるかに少ない。結果ほとんど不要であった。
あとはKindleUnlimitedから『海外トラベルナビ ローマ2017』。これは現地で一度も開かずじまい。帰国後覗いてみたが、これならいらないよな、というような内容。ただし、どちらも私には、ということで、役に立つ人はけっこういると思う。無料だし。
そもそもKindleUnlimited(一ヶ月お試し)に加入したのは、ロンリープラネットの『Malta』が読み放題対象になっていたから。こちらは飛行機の中でぱらぱらと読んで、それなりに参考になった。ロンリープラネットは昔『イタリア』日本語版を2冊購入、2007年改訂版は今でも参考にしているくらいなのだが、あの厚さがねえ。それが電子本であるのはありがたい。
残念ながら日本語版はなくなってしまって久しいようだけれど、英語は平易だし、Kindleなら単語辞書を引きながら読めるのでそれほど苦痛ではない。英語圏の国に行く機内で、ほどよいウォーミングアップにもなった、と言いたいところだが、これは微妙。現地ではどうかというと、あのテキスト主体と本の構成が少しまどろっこしくて、地図プラスアルファの利用度。もうちょっと事前に読み込んで、マーカーメモとかしとけば更に有益だっただろうけれど。
ファイルマネージャー
iPad、iPhoneとも、ファイルをぶっこんでおくのに最適なアプリはやはりこれ。PCでCopyTransAPPsを開き>アプリをバックアップ>ファイルマネージャーを選択、Phone iPadをそれぞれつなぎ、必要なファイルを転送しておく。今回必要ファイルは全てPDFで持って行ったが、もちろんオフラインでささっとチェックできて便利であった。WordやExelであっても、アプリが入っているので問題なかったはず。
Alitalia
モバイルチェックイン用に現地でインストール。ホテルPCでWebチェックイン~搭乗券をプリントアウト、ということも考えたが、モバイルで可能ならその方が簡便ではないかと思い、試してみた。結果、受託手荷物が無い場合はそのまま搭乗口に行き、iPhoneに表示されるQRコードをかざすだけでOK(要ネット接続)。簡便なんてもんじゃない。モバイルチェックイン自体もさくっとできてしまい超楽であった。
今回、JAL~ルフトハンザ、エアーマルタ、Alitalia~JALと乗り継いでの旅程で、Alitaliaのモバイルチェックインが一番楽だった。といっても成田では、別冊の航空券で荷物をスルーで送るため、あえて空港カウンターでチェックイン。エアーマルタは前日疲れてしまってWebチェックインをやる気力なし。帰りのJALはアリタリアからの乗り継ぎ時間が短かいためWebチェックインが望ましい。ローマのホテルPCでトライしたのだが、システムの大幅変更時期にかかってしまい出来ず(事前にJALに電話確認したら現地時間11:59分までOKとのことだったのに、実際は日本時間であった!)。
JALのモバイルチェックインも改変でAlitaliaみたいになるのだろうか。
その他で良く使ったのは、もちろんGoogleMap、定番のお天気アプリeWeatherHD、旅マネ、PriortyPass、そして同行者との連絡にLINE。英語も伊語辞書も一・二度程度。OneDrive(念のため入れてはあったが)等オンラインクラウド系は未使用(はなからあてにせず)。
OlympusAir+LUMIX G 20mm/F1.7 は使えたか
Air本体147g、レンズ100g。普段持ち歩くにはダントツに軽い。ちなみにPL-6では、軽いほうのズームレンズ装着で450g、重いほうだと640gにもなる。ただし旅行中は、常にこの重い640gを携行しているのである。これに加えて250gを持って歩くか!?
最初のうちは持ち歩いていたのだが、撮るのは料理写真くらいで、そのために取り出すのもけっこう面倒。そういったことに振り分ける精神的余裕も枯渇気味で、ほとんど使用機会なし。次第にホテルに置きっぱなしにするようになっていた。
ローマ最終夜、一人になった気楽さもあり、夜の風景とレストラン内の写真を撮ろうと思い、持参。まだ戸外は良かった。iPhoneで接続するのも一旦Wifiをオフにして再度オン、Air選択でそこそこのスムーズさ。ところが、レストラン内だとこれがなかなかうまくいかない。店内のWifiが強すぎるのか、一旦接続を切ると再接続がうまくいかない。あれこれしてようやくつながるというまどろっこしさに、はてはiPhoneで撮ってしまう始末。使えんじゃんAir。
楽しかったのはカンバセーションピースとしてのAir。ヒマなカメリエーレたちが興味を持って話しかけてきて、盛り上がった。あげく、おちゃめな彼らを写真におさめられたこと。接続のまどろっこしささえクリアできれば、画質はいいし、Air、良いカメラなんだけどなあ。
といっても使いたいのは明るいレンズ。こんなにまどろっこしいのなら、(自分は絶対やらないだろうと思っていた)レンズ交換のほうがマシではないか。今回の一大反省点は、レンズキャップを持参しなかったこと。重さ100gの超過であるのなら、iPhoneバッテリーより、LUMIXレンズを持ち歩きたい。AirのほうがPL-6よりきれいに撮れたりするけれど、で、接続さえスムーズなら、比べ物にならないくらいでかいiPhone(or Android)モニターでの簡便操作のほうが全然楽なんだけれど。
先日、TinariwenのLIVEにPL-6+LUMIX G 20mm/f1.7オンリーで行ってみた。レンズは大正解であった。いつもの14-150mmズームだとボケボケ8割のところ、このたびはほとんどがそれなりにピントはあっていた。ズームはiPhoneで、こちらもそれなりに撮れていた。が、今にして思えば、どうせおおっぴらには撮影できない制約のある現場だし、Air+Lumix+スマートウォッチのほうが適していたのかも。ただしあくまでWifi接続が問題なければ、という話。
という反省点を踏まえて、次回はどうするんだろう。単にレンズキャップが増えるだけか?
翌日。まさかの展開。 SmartWatchのAirモニターアプリOcp Wearが消滅してる! モニターのためだけに買ったSONY S.Watch3だぜ!! 二日間あれこれしたがいまだ未解決。経過報告や気持ちの整理については別記事で。
とても参考になります!
質問があります。
現在マルタにいてマルタで貰ったVodafoneのsimカードを使っています。
simフリーのiPhoneです。プリペイド式です
ローマとオランダに3日間づつほど旅行に行くのですが、このsimカードはそのまま使えますか??
使えない場合どうすればいいですか?
こんにちは、Mさん。
イタリアのVodafonであれば、1日200MBまで3ユーロで、ヨーロッパやアメリカなど40か国以上で使えるSmart Passportオプションというのがあるようです(利用したことはないのですが)。ただしオプションですので、SIM購入+いずれかのプランへの加入が必要になるかと思います。プランは月契約であっても、その後は自動更新されてしまうようですのでご注意ください。
またTIMも、TIM in Viaggio Passという、ヨーロッパやアメリカで利用できるプランがあるようです(2017年12月現在。プランはしょっちゅう変わります)。こちらは完全プリペイドで、10日間20ユーロです。
いずれも空港やテルミニ駅にショップがあったと思います。
マルタのVodadonはわかりませんが、お近くのショップなどで聞いてみてはいかがでしょうか。その際、EU内ローミングの料金も確認されることをお勧めします。場合によってはそれほど割高でなくローミングが利用できるかもしれません。
お役にたてば幸いです。よろしければ、実際どうされたか、かかった料金や繋がり具合などをお知らせいただければ、今後の参考のためにもとても嬉しいです。
では良い旅を!