エジプト ラマダン

10日からラマダンが始まった。
終了後の8月9日~11日は断食明け祭り「イード・アル・フィトル」の祝日。
この間は聖なる日々として、人々の宗教心が高まる。
一方、(空腹によるためか)怒りっぽくなると聞いたこともある。
ムスリム同胞団は、例年喜捨として、
貧しい人々に食べ物の入った袋を届けていたそうだけれど、 今年はその余裕もなく、取りやめるとのこと。 毎日新聞が町の様子を伝えている。 同胞団が集まっている一角では祝日ムードだが、 タハリール広場は閑散としており 「反クーデター」の動きは同胞団以外には広がっていない模様。 「早くデモのない生活に戻りたい」とのタクシー運転手の言葉を拾っている。 人々の願いは、何よりも治安の安定、生活の安定なのだ。
<エジプト>「反クーデター」広がらず 対立は局地戦の様相 (毎日新聞7/10日)

昨日は大きなニュースが二つあった。 暫定大統領のマンスール氏が副大統領と首相を指名した(9日)。
エジプト暫定首相にベブラウィ氏 リベラル派の元財務相 (朝日新聞7/10日)

8日に出されている憲法宣言によると、 正常化ロードマップは以下となる。 ・2ヶ月以内の新憲法草案を作成 ・その新憲法に沿った改革 ・2014年2月の国会議員選挙の実施 ・国会形成後の大統領選挙の実施 副大統領に指名されたエルバラダイ氏の救国共同戦線、若者組織タマルド、 イスラム厳格派ヌール党などの足並みがなかなか揃わないとの報もあり。

しかしこの「革命」共同戦線、 ただ反同胞団というだけで、この先連携していけるのか? 暫定政権の組閣に当たっては同胞団にも呼び掛けると言ってるが (当然同胞団側は拒否の姿勢)、その前にバラバラにならないだろうか。 ロードマップがあまりに期間が短い、という指摘もある。 でも、もともと無理は承知のはず。 「6.30革命」と自認するなら、中身を、あるいは結果を、 限りなく革命に近づけていくしかない。

エジプトががたがたになって困るのは、エジプト国民だけではない。 サウジアラビアとUAEが計80億ドルに及ぶ援助を表明。 また、「米政府がこれまでの援助計画に沿って、 F16戦闘機4機を8月にも供与する方針だと報じた。 供与継続が事実であれば、米政府としてクーデター認定を見送る公算が大きい。」 (ロイター 7.11)

背後にアメリカがいる、いやイスラエルだ、という声がある。 100%否定はしないけれど、でも、アメリカの意に背くことは何もできず、 スパイされても怒ることすらできない国が、他人事のように言えるのか。 エジプトのゆくえは、日本の問題でもあるのだし。

【参考】
「ペット」エジプト軍の暴走に「飼い主」アメリカの大いなる困惑 (ダイヤモンドオンライン 7.11)
不穏なエジプト情勢 世界各国が懸念する理由とは (NewSpher 7.10)  

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