公私で運営している(アクティブな)サイト5つのうち、
先日、4つ目もMovableType から 完全にWordpressに移行した。
MTで二つのブログをMultiblogでサイト化していたのだが、
少し前にメインとなるブログ部分はすでに移行、
この度、残り一つもめでたくWPに統合した。
個人サイトをWPに移行した経緯
更新の少ない個人サイトゆえMTのままでもよかったのだが、3月に決定的なことがあり、発作的にWP化した。トップページ用のブログテーマが、いきなりデフォルトのニワトリのヘッダー写真のものに変わっていたのだ。カスタマイズしたテーマを再適用させようとしてもCSSが効かない。テーマそのものがおかしくなっているようだった。
MTはバージョン5から、複数のブログを「サイト」が束ねる構成となり、(従来の)一つのブログをトップページに設定するサイト構成のままだと、不要な(邪魔な)「サイト」が存在することになる。と言って「サイト」を再構築しなければいいのだけれど、うっかり再構築するとサイトトップがその不要なものに差し替わってしまう。もう一度トップページ用ブログを再構築すれば元に戻るけれど…。思えば、あのサイトトップのテーマ入れ替えはこれだった。
このMTサイトに関しては、当WPブログの記事タイトルを自動取得させたい、というささやかな希望があった。そのトライ&エラーは何度か記事に書いた。MTに複数のプラグインを入れたり外したり、タグを追加したり。結果、なんとかCronで自動再構築が設定でき、これで安泰と思っていたら、違った。
Cron設定だけではインデックステンプレートしか再構築されない。それを、トリガーとなるタグで、任意のテンプレートを(順に)再構築できるプラグインを導入、アーカイブテンプレートや記事リストなども再構築されるようになった。これが荷重であったのか。
が、このMTサイトの二つのブログのうち、おかしくなっていたのはトップ用ブログだけだった。ということから、やはり「サイト」とトップ用ブログの再構築で、何らかの不具合があったのだろうと思う。Cron設定では、確かにこの部分まで考慮していなかった。
とにかく、延々とやってきた作業が全否定されたような無力感で、ええい、もうMTいい加減にせいや!と、とりあえずトップページブログをWPに移行したのだった。このときCron設定も削除。残り半分をそのままにしていたのは、当ブログタイトルの自動取得にさえこだわらなければ、サイトに不満はなかったためと、MTサイトでは二つのブログを別レイアウト(テーマ)にしていたのをWPでどうするか、という段階で思考停止していたからだ。
その後数回、MTでアクションストリームと利用サービスを更新し、手動再構築したのだが、やはりこれは面倒であった。WPの軽快さにすっかり体が馴染んでしまっていたのだ。それでCronを再設定しようとしたら・・・、うまくいかなかった。このとき我が心を覗き、我が体力を測ってみたら、あのトライ&エラーをもう一度繰り返す気力体力は、すっからかんにないのであった(思い返せば、ロリポップの管理画面への不正アタックのメールが来た際、.htaccessでIP制限をかけると同時に、WAFもオンにしたのがいけなかったかな、というのはあるけれど、でももう遅いわな)。
もう一つ枯渇していたのは、MTのバージョンアップの気力も、である。5.29が出ているし、個人利用で6を入れてみる、という手もあった。が、ダウンロードして解凍してFTPでアップして、DBやconfigファイルを書き変えて、プラグインも移して・・・が、もう面倒なのだ。MT6がどうなのか、好奇心がないことはないけれど、よほどヒマでない限りその気にならないであろう。
ところで、MTサイトで創作部分とそれ以外とを別ブログとし、レイアウトデザインを変えていた件。よく考えたら異なるレイアウトにそう強いこだわりがあるわけでもなかった。とにかく二つのパートに分かれていることが明確であればいいので、親カテゴリーを二つ設定し、固定ページも二つ、それぞれのカテゴリー別最新記事がリストアップされるよう作成。そこに、これまで別ブログのトップにおいていたテーマ画像を挿入することで良しとした。管理画面はひとつのほうが断然楽だからである。
上記のカスタマイズは、カテゴリーごとにタイトルデータを自由に取得できるプラグイン List category posts のおかげで可能となったものである。これは本当に良いプラグインだと思う。固定ページや記事などの好きな個所に、任意のカテゴリー関連データを取得できるというのは、サイト構成上色々な使い方が出来てとても便利だ。当ブログでは使っていないけれど、たとえばここのトップページにしても、スライドショー以外は同じように、いや、さらに変化に富んだデザイン処理をすることが出来る(と思う)。
【参考】
List Category Posts / Other Note
カテゴリ別のメニューを記事内にサムネイル付きで作成できる【List category posts】(←あとがきに書かれていること、頷きながら読みました!)
重複コンテンツをどう考えるか(超個人的メモ)
昨日も少し書いたけれど、仕事以外で運営しているサイト三か所(個人サイトA、個人ブログB、共有サイトC)に、重複するコンテンツを投稿している。
AにはCとほぼ同じ創作を掲載しているし、その他の記事については、少なくとも2012年秋からは、このブログBの記事の一部をアップしているに過ぎない。そして、CにもBの記事を一部転載している。考えたのは、本当に個人サイトA(あるいは共有サイトC)は私に必要なんだろうか、ということである。
そんなことを頭の隅に置いて、ふとサイトのキーワードを検索してみたら、MTに移行する以前の、2008年当時のHTMLタグで組んだサイトA(の前身)がヒットしてびっくりした。すっかり忘れていた、Yahoo・ジオシティで作った最初の個人サイトだった。そのプロフィールに書かれていたことで、サイトA開設のいきさつを思い出した。私はこのサイトを、限られた人たちのために始めたのだった。つまり、サイトCには来ない人たちのために。今も変わらず来てくれているのかどうかはわからないけれど、これはやはり、置いておきたいよね…。
もちろん、このためだけでなく、AかCかという選択になったら、私はAを選ぶ。Aを始めた理由はそれだけではないからだ。Cというコレクティブサイトは、訪問者はその分多いかもしれないが、コレクティブの部分に制約がある。
サイトAの開設は、制約のない場が欲しいという気持ちもあってのことであった。が、そこにはやはり想定される訪問者がいて、のびのびと書けない自分がいた。それは訪問者の人数の多寡ではなく、今では、顔が見えるか見えないかの違いのような気がしている。あるいは、私個人のつまらない構えのようなもの。それでも、少なくとも、私の個人サイトであるのだから、気分が変わるにしたがって書くものが変わるのもどうということはない。
さて、重複コンテンツは避けるべきだ、とSEO的には言われている。同じ内容のページが検索ページに並ぶのを、Googleなどの検索エンジンが良しとしないからである。ゆえに、アルゴリズムによって、ユーザーにとって有益だとされるサイト記事以外の似た記事は、検索順位が下がってしまう(らしい)。
あらためて考えた。これは私にとってどういうことなのだろう。
例えばGoogleで、「モロッコの歌姫」と検索すると、このブログの記事がトップに出てくる。AとCにも内容は全く同じものを(タイトルは少し違うが)掲載している。でも、検索10ページまで繰っても、AもCもヒットしない。そのことをどう考えればいいのだろう。
けれども、私の目的は、運営している複数のサイトの検索順位がなるべく上位に来ること、ではない。アフィリエイトも関係ない。まったくの趣味、まったくの好き勝手を書いているだけである。ならば、好き勝手にやればいいのではないか。それに、検索エンジンがどのサイトの記事を選んだとしても、その記事を読んでもらうのに変わりはない。
もう一つ、サイトCも、検索をあてにしているサイトではない。こちらもまた、開設前から縁のある訪問者を想定したサイトなのだ(そのことがまた別の制約にもなっているけれど)。
つまり、AもCも検索順位が重要課題でないのなら、重複コンテンツがどうのと気にする必要はない、むしろそれぞれのサイトの別々の訪問者のために、複数のサイトに、同じ記事はあっていい、ということになるのか。ふむ…。
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