立て続けに観たイタリア映画二本に共通項がいくつもあった。
どちらも素晴らしい作品だった。
『海と大陸』
(2011) / イタリア・フランス (Nice One!! @goo).
原題: TERRAFERMA 監督: エマヌエーレ・クリアレーゼ
出演: フィリッポ・プチッロ 、ドナテッラ・フィノッキアーロ 、
ミンモ・クティッキオ 、ジュゼッペ・フィオレッロ 、ティムニット・T
原題のterrafermaの意味
①(海に対しての)陸地
②(島に対しての)大陸、本土
舞台は、ゆるぎなき大地ではなく、揺れ動く島と、島を囲む海。
イタリア最南端の島には、アフリカから難民が流れ着く。
衰退する漁業、貧しさにあえぐ人びとが、さらに過酷な運命を背負った難民に対峙したとき、
彼らにどのような選択肢があり得るのか。
フィリッポの造形がいい。
一度は祖父と共に、法を犯して難民を救った。
けれども、自らの存亡の危機に際しては、彼らを排除せざるを得ない。
その苦悩に向き合い、引き受ける姿。
以下は感想で目に留まったもの。
http://www.tadamonkugaiitakute.com/4288.html
『ある海辺の詩人』
(2011)
監督・脚本:アンドレア・セグレ/Andrea Segre
出演:チャオ・タオ/Zhao Tao (シュンリー)
ラデ・シェルベッジア/Rade Sherbedgia (べーピ)
こちらも海辺と移民の話。
『海と大陸』が移民に向かい合う最前線とすると、こちらは最後線。
30年前から今に至る、深く沈潜した…。
コメント