ナンニ・モレッティ「ローマ法王の休日」

ナンニ・モレッティの「ローマ法王の休日」を観た。
久しぶりにナンニ・モレッティに会えたのが嬉しかった。
渋く、地味な、でもとても贅沢な映画だった。

終演後のトイレでいきなり女性が言った。
「思ってたのと違ってませんでした?」
周囲には私しかいなかったので、私に話しかけているのだとわかった。

「最後が?」と問い返すと、
「全部」とのこと。
もっと楽しい、面白い映画だと思っていたらしい。コメディタッチ、ということだろうか。

私には充分ひねった笑いが感じられたけれど、
まあ一般的にはあんまり分かりやすくはなかったかも。
でも、ナンニ・モレッティ好きにはしみじみとした味わいがあって、
鋭い問いかけがあって、ラストでは予想を小気味よく裏切るオチがあって、
佳品だと思う。

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