HTMLをWordPressに変換

HTMLをWordPressに変換

友人と作っていたWP.comサイト、一部に結構なHTMLファイルを組み込んでいた。
そのために無料サーバーをスターサーバーに借りていたんだけれど、しばらく前に無料版は3か月ごとに更新が必要になっていて、うっかりそれを怠ってしまった。でリンク切れの404エラー。

何かのたびにこの二重構造が実に手間で、この際WP化してみようと思い立った。その手順メモ。

①WP.comではこういった作業ができないので、別サーバーに移行用のWPサイトを作成。

②HTMLファイルをアップするディレクトリを各カテゴリごとに作成し、FTPでHTMLファイルをアップ。

③プラグイン HTML Import 2 をインストール。WPから検索をかけてもヒットしないので、以下のサイトからダウンロード、解凍後FTPでWPのプラグインディレクトリにアップ。

HTML Import 2

④以下の解説記事を参考にHTML Import 2を設定し、変換。

 

【HTML imports 2 設定の注意点】

●Files>Preserve file names にチェック
  Files>Directories to exclude にてjpg、gifなどを追加し、変換に含めない

●Content>Select content by>HTML tag で Tag/div, Attribute/class,= Value/text
→不要なヘッダーやメニュー等を除いて必要な<div></div>だけを変換するように設定
  Content>More content options でImport linked imagesのチェックをはずす(不要な場合)

●Title&Metadata>投稿 にチェック(必要に応じて選択)

●事前にWPにカテゴリを作成後、Categorys&Tags>カテゴリーを選択し、各カテゴリごとに変換する

●以下の修正作業を行った後、変換した投稿記事のみをエクスポート→WP.comにインポート

【変換用WPサイトでの作業】

●プラグインSearch Regexをインストールし、変換した投稿記事のリンク等を検索置換

・各記事に設置した画像は事前にWP.comにアップしておき、画像リンクを置換
・HTML用インデックスとしてWP.comに作成していた固定ページを変換用WPにエクスポート→インポートで作成し、投稿ページへのリンクを修正。ここでしっかり検索・置換でリンクを修正しておくことにより、次のWP.comでの作業は不要となる。

【WP.comでの作業】…最終チェックを兼ねて
●WP.comの固定ページから別サーバーのHTMLリンクを修正(変換用サイトでSearch Regexを利用して全て変換しておけばこの作業は不要)

→PCのメモ帳などエディターソフトを開き、コピペし、検索置換
→画像リンクをWP.comに変更

●WP.comで修正前の固定ページを下書きに変更(本当は名前を変えておくか、削除したほうが良い)
●変換用サイトで修正した固定ページのみをエクスポート→WP.comにインポート→メニュー・ウィジェット等を修正

※検索・置換にあたって

・画像は同じ名前でWP.comのメディアライブラリにアップしておく
 検索…変換前の画像のパス http://****/image_01.jpg
 置換…WP.comの画像のパス  https://—-.files.wordpress.com/2019/06/image_01.jpg

・HTMLファイルのリンクはまず拡張子の.htmlを/(スラッシュ)に検索→置換。

・続いてファイル名までのパスを検索→置換。
変換前のファイルの親ディレクトリはカテゴリーだが、WP.comではパーマリンクは日付/ファイル名となり変更できない。従ってすべての投稿ファイルのファイル名までのパスはhttps://ドメイン/インポートした日付/となる。
 検索…変換前のファイル直前までのパス http://****/カテゴリー/
 置換…WP.comのファイル直前までの https://****.wordpress.com/西暦年号/月/日/

 

【試してみての評価】

●変換はあっというまに終わる。大事なのは事前の設定。必要な箇所だけを吸い出すよう<div>タグの範囲を設定すること。カテゴリ別に変換していくので、手間はカテゴリ数であって、ファイル数の多さは問題ない。

●ただし一瞬で変換されるため、ファイルの並び順が時系列で引き継がれない。問題はカテゴリ別のアーカイブページの並びと前後の記事へのリンク。固定ページに変換するなら問題ないが、投稿として変換する場合は、あとで投稿日時を修正するなどの手間が発生する。

時系列で順番をつけて並ぶようにするには、Wordpress管理画面の投稿一覧でカテゴリー別に記事を表示させ、一覧のクイック編集で日時を変更していくと(比較的)楽。

●今回既に出来ているサイトでは、固定ページに以前のHTMLファイルへのリンクを手動で貼ってあった。WP.comではこの部分を一括で検索・置換ができないので、極力変換用のサイトのほうでプラグインSearch Regexで置換しておくことが作業時間短縮のキモとなった。

●投稿ではなく固定ページとして変換するという手もあった。ただし、元のHTMLに記入していた前後の記事へのリンクを変換に含めることができなかった。これを含めると他の不要なヘッダーやフッターまでもが入ってしまうためである。変換後に検索置換で不要な部分を削除すれば可能だったかもしれない。けれども、移設先の他の記事との整合性は取れないし、カテゴリーアーカイブも作成されない。やはりどこかに無理はある。

★移設先がWP.comでなく、サーバーを借りてWPをインストールしている場合、作業ははるかに楽である。移設先にHTMLファイルをアップするディレクトリを作成すれば済むし、リンクの修正も移設先にプラグインを入れて行えばよい。

友人サイトももっと早くやればよかった。サーバー借りてたうちに。

 

◆本日(2019.6.10)参考サイトがリンク切れになっていたので、リンクを削除した。プラグインが古く、更新もされないということは、HTMLファイルをWordpressに変換しようという需要が減ってきている、ということもあるだろう。変換して継続しようというサイトは既に作業を終え、残ったHTMLは放置されていて変換の意思なんてないとか。

もし変換する気(必要性)があるのなら、プラグインの寿命(WP更新で動かなくなる可能性もある)が切れないうちに早めにやったほうが良いと思う。今回他のメンバーを説得して、というより半ば強引に変換したのは、そういう危惧もあったためである。

いずれにしろ、当該サイトの鬼子のような二重構造が本当に負担だったので、個人的にはそれが解消されたのがこの上なく嬉しい。

 

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