映画「ボブ・マーリー/ルーツ・オブ・レジェンド」を見る。
サルデーニャで、オリスターノのドライバーが流してくれた音楽がなかなか良かった。
誰?と訊くとピンク・フロイドだった。
ピンク・フロイドをずいぶん久しぶりに聴いた。
次に中米のスペイン語の音楽が流れたので、
ついこのあいだ観た「7 Days in Havana」の話をして、
帰国後にはボブ・マレーレーの映画を見にいくのだと言った。
すると彼がCDを入れ替えて言った。「It’s your music」
エクソダスだった。
しばらくして思い出した。
iPhoneに入っていたこの曲のこと。
ハービー・ハンコックの「イマジン・プロジェクト」のなかの一曲。
大好きなティネリウェン Tamatamt Tilay/Exodus を。
もちろん彼に聴かせた。
そう、確かに Exodus は私の曲だ。
映画館で、パンフレットと、オリジナルサウンドトラック2枚組みと、『RASTA TIME』を買ってきた。
MARLEY COFEE は普通のコーヒーを飲まないのでやめておいた。彼の息子が経営しているそうな。
CDは音源はLIVEなど貴重なものなんだろうけど、音はあんまり良くない。
これはやっぱりちゃんとしたアルバムで聴きたい(特にエクソダス)。
『RASTA TIME』は、昨日9割くらい読む。も、これは…ダメだ。
79年来日時のインタビュー(お蔵入りしていたもの)と、2011年の彼の家族と関係者へのインタビューなんだけど、インタビュアーがRASTAの切り口しかないのがつらい。そういう本だと言えばそれまでなんだけど、貴重な時間を持てたのにもったいない。もっと色々な切り口からボブ・マーリーに迫って欲しかった。彼のラスタファリアンの側面が音楽活動の大きな側面であるとしても、何故彼の音楽が世界で時間を越えてこれほど支持されるのかには、迫れていない。もしRASTAという切り口からというのであれば、RASTAそのものに対するしっかりした記述が必要だし、そもそもそこが表層的なんだと思う。残念。ボブ・マーリー自身が、全てのことをRASTAに集約させたいということはあるにしても、である。