友人にWpを薦めたら、hpbでやるのが初心者には良さそうだ、という返事。
無料トライアルがあるので、早速インストールして試してみた。
以下はその感想。
ホームページビルダー18を触ってみた感触
◎好感度
・hpbからWpのインストール、DB設定まで一気にできてしまうこと。
・ hpbのテーマは、固定ページとブログ記事ページの組み合わせでサイトの体裁をとっているため(CMSサイト)、構造やレイアウトに大きな不満がなければ、Wpのテーマを利用するよりもカスタマイズの手間が少ない。背景画像などの入れ替え等は楽なので、とりあえずサイトを簡単に導入できる。
・問い合わせフォームやアクセス解析もバンドルされている(無料トライアルでは使えないが)ので、サイトの基本的な機能が最初から備わっている。
・メニュー構成から、固定ページ+投稿記事のセット(カスタム投稿?)を作成できるので、会社サイトなどでは商品ページやFAQ、ブログなどを増やしていくことが出来る。カテゴリでブログ記事を分類するのと違って、個別の調整が可能。
・基礎的なCSSの知識で、ビジュアルエディタを確認しながらCSS編集ができる。
・サポートが受けられる(Wp部分はどうなんだろう?)
*参考サイト WordPress Builder
△ 不要な場合
・レンタルサーバーがWpの自動インストールに対応していればWp導入は楽なので、hpbがなくても問題がない。ただし、FTP接続でインストール場所やディレクトリ名を変更する必要があったりはする。
・シンプルなブログとして運用する場合、Wpの(公式)テーマはかなりの数があり、デザインも豊富で他の(最新の)テーマへの入れ替えもワンクリックで可能なので、それで十分な人にはhpb(のテーマ)は不要である。
・Wpのダッシュボードでテーマ変更や、メニュー項目の変更を行った場合、それらがhpbに反映されないため、以後hpbは不要になってしまう。
▲ 物足りない点、かえって面倒な点
・hpbに慣れる(習得する)のにそれなりに時間がかかりそうなこと。
・CSS編集は、ある程度知識が深まると作業がまどろっこしく、かえって使いにくくなるかもしれない。
・メニュー項目の作成や追加・編集がイマイチ面倒のような気がする。
Wpのダッシュボードで作成するほうが作成もドラッグだけで楽である。
また、hpbではカテゴリをメニューに入れ込めないようだ。
・hpbテンプレートでは大きなデザインの修正や新たな機能の追加が難しい。
その場合、結局はWpのダッシュボードでPHPテンプレートやCSSテンプレートを修正することになり、以後hpbは不要になる。
★導入の判断は…
hpbはDreamWeaverがプロ仕様なのに比して、専門的な知識がそれほどなくてもサイトが作れてしまうソフト、とばかり思っていたら、いつのまにかHTML+CSS対応だけでなく、(hpb17から)Wpと合体していた。まずこれが驚きだった。これで個人でサイトを作る場合の第一選択肢がWordpressという傾向は、ますます加速されるような気がする。
ジャストシステムは、あらかじめWpをインストールしたレンタルサーバーも用意している。新規にサイトを開設しようという場合、電話サポートもある、独自ドメインもセットされた、このサーバーレンタルに流れる人がかなりいるんじゃないだろうか。ジャストシステム、あらたな商機を見ているなあ、と思った。
ただ、hpbを少し触っても感じたんだけど、このサーバーレンタル、自由度が少ない。Wp以外のことが出来ないのだ(と思う)。あれこれ考えなくていい、という利点はあるけれど、それでいいのか? しかも、機能対レンタル料は、他のサーバーより割高である。今はどんどんサーバーのサービスが高くなっているし、WordPress専用サーバーというのもある。すぐに引っ越したくなるようでは面倒だ。
また、サイトをある程度カスタマイズするとなると、hpbを(それなりに)習得しなければならない。HTMLとCSSの知識も必要になってくる。hpbからサイトを反映させてしまったあとの投稿その他の作業はやはりWpのダッシュボードから行うので、Wpの基礎的な知識ももちろん必要である。
ゼロからWpを始めるにあたっては、心理的な障壁は低く感じられるかもしれないけれど(これが大きいのかな)、最初はWpのダッシュボードで出来ることだけで充分のような気がする。
Wpはシステムのテンプレート(CSS、PHP)のことを知らなくても、極端な話、なにもシステムを触らなくても、簡単にブログが始められてしまう。テーマの選択(最低のプラグインはバンドルされているし)と、ドラッグ操作程度のWpダッシュボードの作業と、Word感覚で書ける記事投稿だけで、ずっと運営していくことも可能なのだ。Wp本体やプラグインの更新も、ダッシュボードからワンクリックで可能だし。
なので、そのうちにここをこうしたい、という欲が出てきて、少しづつ調べながらサイトをカスタマイズし、Wpを習得していく、というのが、特に個人のサイトならいいようにも思う。
おすすめは、まず(hpb30日トライアルでやってもいいけれど)、手ごろな(吟味はした方がよいが)レンタルサーバーの試用期間を利用してWpをインストールし、Wpのダッシュボードを触ってみること。やまほどあるテーマを色々適用させて(ワンクリックだし)、どんなふうにWpサイトができているのかを感触としてつかむこと。Wpのキモは自分のイメージに合うテーマの選択にかかっているので、それがhpbで実現するのかどうか、その判断のインターバルにもなると思う。
ということは、hpbの一番の価値は、バンドルしているテーマ。つまり、そのテーマが求めているサイトにぴったりであれば、カスタマイズの面倒な作業はいらないからだ。ただ、これについては、お試し版だけではわからなかった。有料のテーマもあるようだけれど、ジャストシステムの紹介サイトでも、イマイチ各テーマの特徴がわからなかった。個人的にはレンタルサーバー+テンプレートキングのWp無料テーマなんかも良さそうだと思う。
このサイトのテーマも、なんだか変えたくなってきちゃったなあ。
(➾このあと MH Magazines Lite に変更、今–2017年一月–に至る)
(➾2016年2月にWordPress専用サーバーであるwpXサーバーに引っ越し)
追記 2016.01.05
二年も前の記事を読みに来てくださる方がまだちらほら。
情報が古くて申し訳ないなあ…。
基本的なメリット・デメリットにかわりはないと思うけれど。
で、バージョンいくつになってるんだろうと思ったら、
昨秋めでたくバージョン20が出てました(➾2016秋には21にバージョンアップ)。
テーマ数も倍増で、全ての(WP?)テーマがレスポンシブとのこと、
進化してますね。
その他にも画像レタッチソフト「Zoner Photo Studio 16 HOME J」が新たに搭載されるなど、初心者にはありがたいかも。
「ホームページ・ビルダー20」10月発売、レスポンシブデザイン対応のテンプレ大幅増量、写真レタッチソフトも添付
と検索していて、何だかわかりにくそうだなと思ったのが、以下のような指摘。
ここ最近のホームページビルダーは様々な人に対応できるように『SP』、『クラシック』、『フルCSS』、『WordPress』、『かんたんスタイ ル』、『スタンダードスタイル』、『どこでも配置モード』などなどホームページを作成開始する段階から選択肢がたくさんあります。そのため、ホームページ ビルダー20から初めてホームページビルダーシリーズを使用される方は、何を利用すればよいのか? 必ずと言っていい程、迷うことになります。
ホームページビルダー最新版の使い方 徹底解説! >ホームページビルダー20でサイト作成前に知っておくべきこと
上記サイトに詳しく解説されているけれど、私などもっとシンプルにしてくれ!と言いたくなりそう…。
追記 2017.01.16
2016年10月にバージョン21が発売されている。
初心者には書籍とのセットが良いかもしれない。
サーバーについて
hpbがきちんと年一のバージョンアップをしていることが確認できた。でも、ワードプレスの進化のスピードはそれ以上ではないかと思う。サーバーもしかり。WordPress運営にhpbを利用するにしろしないにしろ、サーバーをどうするかはとても大事なので、サーバーと、あとドメインについても少し書いておこう。
当サイト、この記事を書いた時はロリポップの格安サーバーで、まだ独自ドメインも取っていなかったのだが、その後二度サーバーを引っ越した。今はWordPress専用のwpXサーバーを利用している。最初の引っ越しの際独自ドメインを取得した。仕事でサイトを作る場合やある程度長期でサイトを運営しようという方は、やはり独自ドメインを検討すべきだと思う。独自ドメインであればサーバーを引っ越してもドメイン(URL)は変わらないので、サイトの実績をそのまま引き継げるからだ。
サーバーの選択も悩ましい。が、wpXサーバーを使っている感想を言えば、この一年余り、まったく不満を感じていない。マニュアルもしっかりしているし、他のサーバーで運営していたWpサイト二つもこちらに引っ越してしまった。30GBのサーバーに10個までWpをインストールできるからだ。これで月1,000円。データベースや転送量に限度はあるが、当サイト程度では全く問題ない。結構おすすめである。
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