Salt Lake in Bahariya Oasis, Kel Assouf

カイロからの砂漠ロードの途中、
バハレイヤオアシスを望む一枚の写真がある。
オアシスがくぼ地にあることがよくわかる、
谷を見下ろす場所からのものだ(先日の記事に挿入したもの)。

Salt Lake in Bahariya Oasis, Kel Assouf

この写真で、気になっていたことがある。
淡い水の色の広がりが何なのか。
湖のように見えるけれど、本当にそうなのか。

ファイユームオアシスのそばには塩湖があるという。
が、バハレイヤに湖があるとは、誰からも聞かなかったし、
ガイドブックにもなかった(と思う)。

今日、グーグルアースと衛星写真で見てみたら、湖があった。
少し検索すると塩湖、というタイトルで写真も見つかった。
またあらたに行きたいスポットが増えてしまった。

Salt Lake at Bawiti in the Bahariya Oasis (الواحة البحرية). - Giza Governorate、Bawitiの写真
Bawiti (トリップアドバイザー提供)

などと午後じゅうネットサーフィンで過ごしてしまう。
なかに、アムステルダムから砂漠ツアーに来た人の写真とメモがあった。
Bawiti と砂漠キャンプでカイロ2泊を含む7泊8日間。
毎日暑い中を、Bawiti 周辺や黒砂漠、白砂漠を歩き回っている。
日々の歩行時間、気温、そしてご丁寧なことに、歩行ルートの地図と、
高度のグラフまで掲載されている。
http://www.arjen.com/travel/egypt/bahariya_oasis/

トレッキングを楽しむグループのようだけれど、
こういうのは日本人のネット旅行記にはない。
80%がカイロからバスでやってきて、
白砂漠で一泊、すぐカイロに戻るもの。
残りがBawiti に一泊、砂漠に一泊、というもの。

こんなことをしていたら、なかなか素敵な動画も見つけた。

昨日、Kel Assouf の『Tin Hinane』が届く。
イギリスからだった。

やはり、Akaline がダントツにいい。
全体的に、トゥアレグ色は控えめ。
フルートはジャズっぽいし、
8曲目のAmidinine は、コーラスまで含めてレゲエだった。
歌詞はタマシュク語でも、メッセージはフランス語で、
良くも悪くも欧米ロックとの混成音楽なのだ。
いや、欧米だけじゃないか。
コラみたいだな、と思ってたら、二曲、やっぱりコラが入っていたし。

でも、考えてみたら、ティネリワンの音楽だって、
リビアのカダフィのキャンプで、欧米ロックやレゲエを触媒に生まれたものだ。
以前切り抜いた朝日新聞の記事に、
トゥアレグでは音楽は本来女性が演じるもので、
男性は踊り担当だったとあり、驚いた。

その意味で、ティネリウェンの存在はすごく大きかったのではないか。
タミクレストやボンビーノは、ティネリウェンなくしては
生まれなかったのではないか。
ケル・アッスーフも、だろう。
そんなことを、彼らに共通のギターの旋律や、
ヴォーカルのリリカルなメロディーや、
タマシュク語の響きを聴きながらぼんやりと考える。
そして聴くほどに、これらのワールドワイドな混成もなかなかいいなあと、
思うようになった。

今日、イランのナツメヤシのひと箱目(250g)を食べ終わる。
今までに買ってきた、ヨルダンのドライブイン、ドーハの空港、
エジプトのハーンハリーリ、トルコのエジプシャンバザール、
エジプトのスーパーのどれよりも甘く、ねっとりとしている。

質はいいのかもしれない。
が、好みからいうと甘すぎる。
三つ食べるともうイラン、という気になる。
本当に、あんこ玉のように甘いのだ。
もっとフルーツの味のするナツメヤシが食べたいなあ。
でもあと一箱あるんだよなあ。

しかし、ネットに出てるもののほとんどがイラン産というのは何故……?

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