エジプトを引きずる日々

エジプトのことを書くことが頭をずっと占めていて、
それがなかなか思うようにいかず、落ち着かない。
イスラムのこと、砂漠のことで様々に思いが振れる。

イランのアフマディネジャド大統領が、チャベス大統領の葬儀に参列し、
夫人と頬を触れ合わせて抱き合い、慰める写真が新聞に載った。
これがイランで、イスラム教徒として逸脱した行為だと非難されているという。
イランでは、公衆の面前で男女が握手することすらご法度なのだと。

今日、無心論者を自認するトルコの学者が、
自身のサイトでイスラムを侮辱するような物言いをしたとして訴えられ、
有罪判決となったとの記事。

昨日のボストンマラソンの爆発には、
テロ犯人として、アキムなどのアルカイダ系の名前が早速あがっている。

砂漠に関しては、私の体験などほんのお遊びに過ぎない、ということがある。
いまさらなにを大仰な、という思いが底に盛り上がってきていて、
少し気持ちがそがれている。
砂漠の過酷さは、らくだと共に徒歩で縦断した人の本その他で、
出かける前から充分知ってはいたつもりだったのに。

昨夜から「砂漠を旅する」加藤智津子著 を読み始め、
余計気持ちが沈んでいるのだと思う。
サハラの、特にモロッコの南やモーリタニアの話がほとんどで、
エジプトではスィーワオアシスが出てくる。
あそこはベルベル人なのだ。
サハラの風景は西も東も似ていると思っていたが、
植物や動物など、西に特徴的な話なのかもしれない。
といっても、比較のデータは何もない。

この本は、予想以上に中身が濃い。
手元に置いておきたいくらい。

エジプトのガイドブックで、
スィーワその他のオアシスと砂漠のページを読みふける。
いつのまにか頭の中で、それらをめぐる旅のルートを考えている。

ポール・ボウルズをずっと続けて読んでいて、
旅行記の「孤独の洗礼」のなかの同名の一文と、
やはり砂漠についての文が深く入ってきていた。
私も砂漠で、彼の言う「孤独の洗礼」を受けたのだろうか。
だとしたらまたいつか、あそこに戻るのだろうか。

食べ物をめぐる記事と動画をDに投稿した。
でも目先に最優先で片付けなければならない仕事があり、
それらにも追われている。新規見積もりとか。
こういう状態なので、この間に読んだもののメモすら取れていない。

3月
・『女ノマド、一人砂漠に生きる』エジプトにいるうちから読み始めたもの
・『モロッコ流謫』四方田犬彦
・『地の果ての夢』ボウルズと異境の文学者たち ミシェル・グリーン
・『イスラームから世界を見る』内藤正典
4月
・『アラビア遊牧民』本多勝一  再読 ほとんど覚えていなかった
・『雨は降るがままにせよ』ポール・ボウルズ
・『世界の真上で』ポール・ボウルズ
・『優雅な獲物』ポール・ボウルズ
・『孤独の先例/無の近傍』ポール・ボウルズ 前半の旅行記のみ 後半の詩は未読
・『砂漠を旅する』-サハラの世界へ- 加藤智津子 まだ途中だけど、今夜読み終わるだろう

それにつけても自身の体験の重さはやはり重い。
でもそれをどう捉えたら良いのか。

Tineriwenを検索してみたら、2011の富士ロックフェスティバルに来日していた。
その前にも何年か前に来日していたし。
今はアメリカツアーの模様。
しかしフジロックフェスを見た人の話で、悲しくなった。
30時間かけてやってきて、一時間演奏し、そのまま出国。
イブラヒムは病気で参加していなかった。
彼らのFBを発見。あとでいいね!しよう。
でも、自分のFBにアクセスする気がしないのが困ったところ。
どうしたものだろう。

明るい気持ちになったのは、先日のマスターズゴルフ。
ゴルフなってまったく興味がないくせに、
タイガーだけは応援しているのだ。
今回はつきもなかったけれど、プレイする姿を追うのが、
とても嬉しかった。
彼は3月にはアーノルド・パーマーだかで優勝、
世界ランキング一位になっていた。
恋人とのニュースが新聞にも出ていて、
この手のゴシップネタに疎い私は、
今頃になって彼の最近の私生活も少し知ったところ。

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